憧れの人と洗脳

友人が、ブログやればーと提案してくれたので、素直にそうかー、と始めることにした。誰からの期待もないし、将来、自分が読み返したら面白いかもという位の理由で。

 

私には、2〜3年に一度か、年に数度会う憧れの人がいる。友人達はよく知っているし、大半の友人がその憧れの人が出来てからの付き合いだ。その長らくの憧れの人は、アメリカのギターリストで80年代の洋楽全盛時代にオールスターメンバー的なバンドで世界的に有名になった。それ以前から玄人受けする人ではあったらしい。

 

当時は洋楽のミュージックビデオが盛んにテレビで流れていた。そのひとつ小林克也ベストヒットUSAという番組で、絢爛豪華な(けばけばしいともいう)ステージを収録したビデオの中でギターを弾いていた人だった。その頃、私は高校生で、中学時代の長髪ハードロックは苦手という時を経て、長髪も受け入れられる状態だったらしい。ボン ジョビが大ヒットして1枚のアルバムで2度日本に来た時代。

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長身ですらりとしたスタイルでギターを華やかに弾きこなす姿に、まさにイチコロだった。友人には爬虫類系とか言われながらも夢中になり、御茶ノ水にソロアルバムを買いに行った。ひと足遅く、売り切れた後で、帰り道、御茶ノ水駅に至る坂を歩きながら、絶対に手に入れる、絶対に好き!と確信したことを今でも覚えている。


壁に雑誌の記事から取った写真を貼り、大好き、私が一番好き、いつか必ず会うと思いながら、夜、布団に入っていた。今から思えば、10代の柔軟な頭に自ら強力な洗脳をしていたようなものだった。そして、間違いなくその延長線上の時間を、今も私は生きている。